ぼくが農業を始めたきっかけは、建設会社の社長さんとの出会いでした。
無農薬畑を趣味でやっているということでしたので、興味を持ってぼくから畑仕事のお手伝いを申し出たんです。
畑の広さは150坪と、会社経営の傍ら道楽でやるにはまあまあ広い畑です。
初心者にしてはかなり広い畑だなあという印象で、自分にできるのか心配にもなりましたが、やってみると意外にやれることに気付いて、覚えることも増えて行くけど楽しくなって行ったんです。
今回は、ひとりで作る場合の畑の広さやどこからどうやって畑を借りるかなど、しっかりプランを立てて小さいけれど憧れの畑のオーナーになれるチャンスなので、そのポイントを見ていきます。
この記事では、
- 農業初心者が畑を借りるときの注意点
- 広さの目安と野菜の種類
について、ご紹介していきます。
農業初心者が畑を借りるときの注意点は?

ご自宅にお庭があったりベランダが広いお住まいであれば、プランターで家庭菜園ができるのですが、そんなスペースの無い賃貸などの場合の畑を借りるときの注意点を挙げてみました。
畑を借りる時の基準
- 近場で探す:これに尽きると言っても過言ではないくらい重要です。ほとんどのひとが、車を持っていないケースと考えた時に現地までなにで行くかということなので、徒歩か自転車になります。収穫した野菜を持って帰ることも考えて、徒歩なら500m~1km以内。自転車なら、3km以内を基準に選ぶことをおすすめします。ちなみに、ぼくの場合は自宅から3km離れた畑に自転車で通っていました。
- 畑までの道のりが平坦であること:徒歩にしても、自転車にしても畑までの道のりが上り下りが多い場所は避けましょう。歩くのにも辛いし、増して収穫したお野菜を持ち運ばないといけないので、体力に負担にならないような道のりを選択するのがベスト。仮に電動自転車をお持ちであれば、特に平坦でなくとも良いです。
- 畑まで家族の送迎がある場合:ご家族が車を所有していてご協力していただけるのであれば、畑までの距離や道のりの条件などは考えなくてよいです。
- 電車で行く場合:電車で行ける立地に畑がある場合は、駅から近いところを選ぶのが良いです。レンタル畑や貸農園などで手ぶらでも行けるプランを選択しているのであれば、駅からの多少の距離は我慢しましょう。
畑を借りる4つの方法
初心者が家庭菜園の延長として考えていることは、小さくても自分の畑を持つことです。
ではその借り方のポイントを見ていきます。
- レンタル畑に申し込む
- コミュニティーグループに参加し交渉する
- 市民農園を利用する
- 地元の農家さんに直接交渉する
この4つの方法になります。
では、一つづつ解説していきます。
レンタル畑に申し込む
本業がありながら、すきま時間で農作物を育てたいという気持ちはみなさん同じだとは思いますが、なんにしろ続けられることがとても重要だとぼくは思っています。
レンタル畑のメリット
- 野菜の種や苗、肥料、農具は全て農園に完備している
- 身軽だから、お子様連れでも気軽に通いやすい
- 農園プロアドバイザーになんでも聞ける
- 忙しい方向けに来園頻度も調整
レンタル畑は、料金は発生しますが全部揃っているので手ぶらで通えるというのが一番のメリット。
そして、だれになにを言われることなく野菜づくりを続けられるのも、いまの時代に合ったスタイルだと思います。
コミュニティーグループに参加する
一般的なコミュニティのコンセプトは、ただ単に畑を貸し出し野菜づくりを楽しんでもらうだけではなく、農業や食を通し人々のつながりを生み出すことがねらいだったりします。
自分の畑を所有することはできないかも知れませんが、豊かな緑や農業に触れ学びを得ながら、新しい人との出会いが生まれる場でもあるのが特徴です。
必ずしもその土地で、コミュニティーグループが存在するのかどうかわからないので情報収集は必須。
コミュニティーグループ参加のメリット
志が同じ地元の人たちのコミュニティーグループであれば、借りられる可能性もありますしだめならそのグループに入りながら畑づくりの経験を積むというスタンスにシフトする。
グループの仲間と畑づくりを共有し、いろんな知識を習得できるので将来的に小規模でも菜園をやりたいとかという方は、ぴったりの条件だと思います。
あとは、コミュニティーグループには必ずリーダーがいますので、積極的にコミュニケーションをとって置くと畑を貸してくれるかも知れませんね。
市民農園を利用する
月額料金が安い農園が多いのが魅力的なのですが、農具や、栽培指導もなく、トイレや駐車場が完備されてない農園もありデメリット感が目に付くかもしれませんがメリットにも注目してみよう。
市民農園を利用するメリット
- 月額料金が安く、入会金もかからない
- 栽培する野菜の種類が決まっていないので自由
- レンタルできる畑の広さが広い
市民農園は地区町村や、JAなどがサービスを提供しているのが一般的なので初心者がアプローチしやすいのが特徴です。
なかには、料金は割高だけど区画賃貸料・農園施設利用料、指導料、種苗、資材費用・水道料・管理費・肥料・農機具使用料・駐車場・会員登録諸経費・施設使用料等が全て含まれていてあとは現地にいくだけという農園もあるのが魅力的。
どちらかというと、農業初心者さんは全部揃っている農園からはじめるのもありですね。
地元の農家さんに直接交渉する
お住まいの近くに地元の農家さんはいませんか。
地元の農家さんは、その土地で何十年も生計を立てているいわばプロの農家さんです。
ほとんどの農家さんは、大きな面積で畑なり田んぼを作っていると言っていいでしょう。
そのような、農家さんの情報を入手し直接交渉しに行くのもあり。
最初から広い農地を求めず、小さく始めたいと申し出て見れば無料で貸してくれる農家さんだっているかも知れませんよ。
基本は有料と考えて交渉してみることです。
もし農地を借りられたら、収穫したお野菜など届けてあげることで印象も良くなって信頼関係も築けるのではないでしょうか。
農業体験や見学をしてみる
いまや、”手ぶらで農業”的なキャッチフレーズでレンタル農園やシェア畑といった手軽に畑を借りられるシステムが人気のようです。
このような企業では、畑を借りる利用者さんを募集していて同時に農業体験や見学も実施していますので、一度申し込んでみるのもありですね。
広さの目安と野菜の種類を紹介

広さの目安
農業初心者が個人的に畑を借りる広さとしては、5坪程度から始めるのがベター。
慣れてきたら、徐々に面積を広げていくというやり方に切り替える。
単純に5坪と言っても、料金との兼ね合いもあるのでその辺はしっかりとプランを練って取り組むべきです。
ぼくのエリアは神奈川県なので、ある市民農園の事例を取り上げてみました。
区 分 | 条 件 | |
利用料 | 年額16,500円~(1平方メートルあたり550円~) | |
月額換算 | 1,375円/月 | |
利用区画(面積) | 1区画は30平方メートルから利用(約10坪) | |
利用施設(管理棟) | トイレ・休憩室・シャワー・更衣室・調理室完備 | |
農機具 | くわ・シャベル・一輪車・水用ポリタンク等 | |
駐車場 | 無 料 | |
期間 | 毎年4月から1年間(継続利用可) |
※1区画、30平方メートルは、坪数でいうと約10坪。
これから農業を始める初心者にはちょうど良い広さで、月に1,375円ならコスパ的にはかなり良いです。
あとは、ここの現地までの往復交通費と往復の通いの時間も考慮して決めると良いですね。
野菜の種類
育てる野菜の種類ですが、年間を通して15品目程度からはじめるのが良いでしょう。
季 節 | 野菜の種類 | ||||||||
春・夏 | ミニトマト | きゅうり | 枝豆 | ピーマン | オクラ | なす | かぶ | にら | とうもろこし |
秋・冬 | さつまいも | キャベツ | 白菜 | 大根 | 玉ねぎ | ルッコラ | ブロッコリー | ━ | ━ |
真っ先に作りたい品目としては、ふだんからご自宅で食卓に上がるお野菜から始めるのがベスト。
理由は、収穫して一番にお料理することで野菜作りにより一層気持ちが入るからです。
あとは、肥料もいらない手間もかからない種類の品目にもチャレンジしてみよう。
まとめ
この記事では、
- 農業初心者が畑を借りるときの注意点
- 広さの目安と野菜の種類
についてご紹介してきました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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